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猫とぬっちょりとお気楽な日々

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<   2014年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

島の夜

水平線に浮かぶ船は明かりを増し、一条の茜雲が、闇に溶け始める。
とり目のカラスは、帰り道を見失いビロウの木の上で、バタバタと羽音を立てる。
星は次第にその数を増し、カラスに帰り道を諭す。
君、迷うなら、星に道を聞くか良い。
星は答えてくれるだろう。
この濁りのない闇を黒板にして。


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by toruteh | 2014-07-27 05:31 | 島旅日記 | Comments(0)

小鳥コトリ

天空から舞うは、今年生まれたひな鳥の、やっと育った片袖の羽。

ひらりひらり、ぱさりぱさり。

親鳥たちは、それを阻止すべく、嘆きの叫びをあげるも悲し。

あわれ、小鳥カラスの足から逃れられず。

電線の上で繰り広げられるのは、悲しみの幕切れ。

ベランダに落ちた小鳥が、舞い上がるのを見て、良かったと思った次の瞬間、小鳥はカラスの餌食になり。

小鳥、小鳥。親鳥たちが鳴いている。

この一週間の、鳥たちの狂気のような呼ぶ声は、この声だったのか。

小鳥、ことり、コトリ。

地上に落ちた君の羽をそっと持ち帰り、弔いをあげよう。

今年生まれた小鳥の、その柔らかな羽毛のような小さな羽を。

親たちのさえずりがぴたりと止み、何事もなかったかのように、日常に返るけれど、君の羽は僕の手のひらに残り。
by toruteh | 2014-07-21 14:57 | つれづれ | Comments(0)

梅雨明けの島

梅雨明けした島は、青一色。
その島を後にして東京に帰ってきた。

初めてホームシックにかかりそうだ。

写真展を見てくれた父と、話す時間がなかったが、ある朝、起き上がってきて何を言うかと思ったら、「家にあの写真ははいらんよ」と。

そういう心配してたのですか。大丈夫ですよ。

目立つことを嫌がった父は、私の写真展をどう見たのだろうか。少しは喜んでくれただろうか。

島の新聞に出て、ラジオにも出演させてもらい、初めて島と絡んだような気がした。

人生は分からないし、面白いね。
by toruteh | 2014-07-18 08:36 | つれづれ | Comments(0)

島色展中間経過報告

島に戻り、あっという間に、2週間が経ちました。
展示がスタートして10日。毎日、いろいろな人が訪れ、いろいろな話しをしてくれます。

手厳しかったり、いいヨーと感動してくれたり。いろいろな人がいろんなことを思ってくれるのが嬉しいです。

額を作ってくれた友達は、初日に、子供と奥さんを連れて家族で見に来てくれました。自分が作った額をちゃんと憶えていて、これこれ、と子供たちに話しをする姿が嬉しかったです。

無理にお願いしたけれど、それは、家族の新しい思い出に繋がったのかもしれない、なんてね。

田中一村美術館、素敵な場所です。その一角にある特別展示室が、今回の展示会場。大島紬の絹糸を寄り合わせて編み物を作っている森さんとの、二人展。彼女の作品を彼女のお嬢さんに着せて、奄美の風景の中で写真に納めました。

編み物作品は、写真で取ることで動きが出て、魅力が増したように思います。

その色合いも、島の自然に溶け込んでいい感じです。

今回の撮影は、2日間という強行スケジュール。どうなるかと思ったけれど、モデルが立てば、日が差して風が吹き、素敵なステージができあがりました。

そんな時間を切り取った4枚を追加しての今回の展示。それで何かを思うか、思わないか。それは見る人の自由です。

今回は、両親が見に来てくれました。写真ということを生業にしている自分を、理解できなかった親が、見に来てくれたことはとても嬉しいことでした。

まさかあり得ないと思っていたけれどね、こんな日が来るなんて。

今回は、いろんなことがあった。沢山の花を頂き、以前勤めていた新聞社の同僚からの花も届いた。島で暮らす友達に少しは楽しんでもらえたような気がする。

そして、島の魅力を少しでもみんなの心の中に蘇らせたかな。
by toruteh | 2014-07-16 00:20 | 写真の話 | Comments(0)

今日から写真展スタートします

今日からsimairo展がスタートする。
島での初めての写真展だ。
ドキドキする。

賽は投げられた。

後は、結果ご覧じろだ。

今回は、島の友人達に沢山手伝ってもらった。
大きな写真をパネル貼りにした。
簡単な枠を組み、そこに貼り付けることだけをイメージしていただけに、本格的にベニヤ版を敷いて、写真を載せ、飾り板で締めた。

額に入ると、写真がぐっと落ち着く。

写真とは、そういうものなのかもしれない。

二日間かけて作業し、何とか間に合い、昨日は搬入。
汗だくになり作業をしてくれた友に感謝だ。

これまた友がトラックを出してくれ、搬入。大きすぎて普通の車には乗らないよと。

展示会場にも友達が夫婦で駆けつけてくれた。ありがたい。

しかし、各自でやると聞いていた展示を学芸員の人が手伝ってくれる。しかも、意思疎通がとれず、なかなか進まない。

手持ちぶさたで午後になり、みんなでおにぎりを食べに外へ行く。

これ以上みんなの時間を取っても申し訳ないので、解散。

会場に戻ると今度は誰もおらず、自分で展示を始める。今こそ、友の手が欲しい。

重すぎる額縁-。うー。

私が、図面を昨日の作業が終わって捨ててしまって、どこにどの絵を飾るかを忘れてしまっていた。

何かちぐはぐさを感じ、資料を借りてもう一度初心に返る。

今回は二人展なので、自分の意見だけではどうも出来ない。なんとか、了承をとり、展示を進めていく。

後は学芸員の人達がやってくれるという。

予想外に早く終わったので、東京からわざわざ来てくれた友と、「和美」に行く。
車を駐車場に止め、カウンターにてウーロン茶でくつろぐ。

お客さんが続々入ってくる。見たことがある人だと思っていた隣に座ったおじさんは、思い切り知り合いだった。向こうが憶えてくれていてよかった。

次に入ってきた人も、なんと最近東京でよく会っていた人だった。

おなかが痛くなってきたので、そろそろ帰ろうかと席を立つと島唄を歌ってとの声が掛かる。どうしようか迷ったがせっかくなので、二人で歌わせてもらう。

朝花を歌い終わる頃、入ってきたのは、なんと大御所様。あーっ、ってあせってうたを終わる。

大御所様にサンシンを手渡して、一緒に歌合わせ。私は初体験かもしれない。
何とも楽しいものであるのだなぁ。

大御所にお囃子付けてもらったり、弾いてもらったり。朝花に続きよいすら節、ひゃー、まだ歌うですか。

もう、汗汗です。

帰りそびれて、カウンターの奥のスタンド席へ。また唄が始まり、奥で歌っていると、出てきなー、といわれまたすごすごと出て行って歌う。
朝花が終わると、ワイド節に。あっそうか、大御所兄の十八番でした。

もったいない時間を頂いて、素敵な夜になりました。まるで前祝いしてもらっているような気分でした。

今日は、曇り。たまに青空がのぞきます。素敵な一日になりますように。
by toruteh | 2014-07-06 06:41 | 写真の話 | Comments(2)