年に2回、東京で、シマウタを聴かせてくれるライブが、今日開かれた。
築地俊造さんの声は、年を重ねた良い色をしている。
初めてこのライブに足を運んだときは、思わず涙が溢れた。
ライブに行ったのに「お帰り」といわれ、その思いがけない言葉に、カサカサな心に水が溢れたようだった。
俊造兄の話は、いつも懐かしい話なのだが、新しく、新鮮な思いがする。歌詞も新しいモノをいっぱい持ってきてくれる。島からのお土産なのだろうなぁと思った。
今日の話は、昔ながらのくば家で暮らしていた、ご夫婦の話だった。質素に暮らしていたが、心はいつも豊なおふたりで、夜にはその家からサンシンの音が響いていたという。
昔の島の風景が知らないながらも脳裏に蘇る。
結婚しておかあさんになったリッキー。ふくよかさが増した。出産後の歌声を聞くのは、私は初めてだった。
絹のような優しい唄声は変わらないが、以前より、声の厚みを感じるような気がする。
これからも、これからも歌っていって欲しい二人でした。