日曜日は、S-1グランプリに出場、月曜日はフラメンコの、今月2回目の本番だった。
いずれも練習不足はいなめなかったが、自分なりには仕上げてきたつもりだった。
しかし、現実はそう甘くはなかった。
ステージに上がると、頭の中が真っ白になったのがわかった。その先は、どれだけ練習を積んだかが勝負になるのだなと、実感した二日間だった。
S-1では、いつも途中でシャミが弾けなくなるので、今回は譜面を使った。ステージに上がって譜面代を立てるのは初めてのことだった。
以前、途中でシャミが止まったときに、「気持ちを伝えるためにも、譜面代を立てるといいのに」、とグランプリを取った人に言われたのが、頭のどこかに残っていたのかもしれない。
みんなのステージが終わって、審査員の先生から「本番に譜面代はないでしょ。自分の唄なんだから憶えてきなさい」との評があった。まさにだよね。
譜面代を立てた自分に凹んだ。
S-1は、毎回新しい人達が出場してくる。どれだけの音楽人口が居るんだろうと思う。常連になって顔なじみになった人達もいるが、若い人達が増えた。
上手い人は上手い。「グランプリはきっとこのグループだね」と常連さんと話していたら、やっぱりそのチームが選ばれた。曲もさながら、唄と演奏のバランスがいい。歌も上手い。さすがです。
さて、フラメンコの方の反省
こちらは、練習時間が少ない4人が、入門コースに参加しての出演となった。
こちらのチームでは、4人は一曲集中~!で臨んだ。
練習する度に新しい課題が生まれるのだが、振りを覚えたのも最近なので、それを踊り込むだけの時間はなかった。この3週間の間に指摘された箇所は、結局直せなかったようなきがする。
何しろ頭の中が真っ白だったから、何をどう踊ったのかは、残念ながら覚えていない。
入門コースの人達と入れ替わるときに、一緒に下がってしまわないようにだけに集中した。頭の中が真っ白に
なる経験を二日続けて体験し、少しボケ始めたのかなとも思ったけれど、この頭の中が真っ白になるということが、本当は必要なのかもしれない。真っ白になって何が出来るのか。
これこそが、「無」になることなのかもしれない。
これが出来るようになったのなら、この先は練習して自分を磨き、その無の中に何かを見つけられるなら、いいなあ。