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猫とぬっちょりとお気楽な日々

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一夜明けて

真夜中2時にぱっきりと目が覚める。
昨日のイベントは、本当にあったことなんだよね。

友達が一人で企画して、一人で運営して、開催までこぎ着けた。

宇検村という集落だけのシマウタを披露するという前代未聞の、コアすぎる企画が無事成功した。

紀尾井小ホールを満席にした。当日券は早々にはけ、入れずに帰っていく人も。

これほどの数のシマウタが披露されることは本当に珍しいだろう。ただ楽しくワイワイというシマウタイベントもいいのだけれど、じっくり聞きたい時には物足りない。
今回のこのイベントこそが、シマウタ好きが望んでいたものだと思う。

10数年前に、あるシマウタ教室が、同じようなイベントを成功させている。島からなだたる唄者たちを呼び寄せ奄美の北と東の唄を聴かせた。

今回の、一集落のシマウタイベントが成功するのだろうかと危惧する向きもあったが、心配には及ばなかったということだ。今後、こういう企画が増えてくるかもしれない。

しかし、ここまで完成させるまでには、企画者の並々ならぬ努力だったと思う。

宇検村の唄だからと、一緒に宇検村にも光を当てたいと、村にも働きかけ、宇検の物産が並んだ。

ただのシマウタのコンサートとは、根本が違っていた。それは本当に、大変なことだったと思う。

会場に詰めかけた人達が、心からシマウタに触れた一日だったのではないだろうか。

このすばらしいイベントにスタッフとして参加させてもらったことに感謝したい。

ただ一つ残念だったのは、今年、島の民謡大賞を受賞した竹島信一君の姿をこのホールで見ることが出来なかったこと。彼の唄が場内に流れると、会場は水を打ったようにしーんと静まりかえった。やはり、寂しさが会場を包むのは仕方がないことだった。

まだ40歳だった。まだまだこれからだった彼の姿が舞台上に浮かんだ。

あまりの急逝に、まだ実感がない。隣に座った女性が彼はどうしていないのと聞いてきた。彼から招待状が届いたから来たんですという。放送で残念ですとは聞き取れるのだが、そうだとは思いもしなかったらしい。

その女性は、六調を前に静かに席をたたれた。
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by toruteh | 2014-11-09 03:11 | 唄日記 | Comments(0)
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