心とは何か」~吉本隆明著~という本を手に取った。
まだ途中までしか読んではいないけれど、おっぱいを飲んでいるときに、その人の人格が決まるというようなお話。
母親にどう思われながら、おっぱいを与えられたかが、その後のその人の性格までに影響するのではないかと作者はいう。
記憶にないことだけれど、子供は無意識に記憶しているのではないか。
という。
自分がどれだけ愛されてきたか、憶えていますか?
私は、あまり憶えていませんが、愛されなかったというわけではありません。
無意識の愛があったからこそ、まっすぐに生きてこれたのだと思います。
作者は言います。母親から授乳の時に十分の愛を注いでもらった人は、社会に出てから、ちょっとしたことではくじけないと。
私の場合、運動会は、母親はいつも離れて暮らす兄貴達の運動会に行っていました。入学式、卒業式も。それはたぶん、父親が私のそばにいて、兄とは常時一緒にはいれなかったからだろうと思っていました。
で、大きくなってから、母親は息子の方がかわいいものなのだと気がつきました。
これこそ、「鈍感力」で、私は、自分の鈍感力は、生きる力だと思っています。
小学校の時、高校の時、今でならいじめだろうと思われる待遇に何度かなったことがありましたが、鈍感な私は、遊んでもらっているのだろうと思っていました。
みんなに進めるのは、過敏になることでなく、鈍感になることです。
鈍感になって、少しのことは笑っていこうよということ。
話を戻すと、この本は面白いことを書いているけれど、少し読みづらく、作者もまた、何かしらのものを心に抱えているのだろうなぁあと思ったりした。