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猫とぬっちょりとお気楽な日々

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秋の気配

朝方は、さすがに冷える。8時を回る頃には、熱い日差しがやってくるけれど。

逆立ちをしてラーメンをすすりたくなるくらいの精神状態になってしまったので、家を出て街へ向かった。

図書館にでも行くか。新しい図書館が、こみほん通りというメインストリート沿いに建ったので、期待を込めてドアを開けた。
目的は先日小耳に挟んだ「神に追われて」という本が読みたかったからだ。

一昨日は本屋に行ったが、もう絶版になっているらしい。

その本でも読めばすっきりするかもしれないと思い立ってのことだった。

総合案内所のおばちゃんにたのんで検索してもらう。

「カビニオワレテ」おいおい、神だよ!

「ここにはないですね、本館にあります」といわれる。本館って?
なに~?奄美は分館で、鹿児島にあるのかよ!

おいおい、器ばかりでかくしないで、内容のある図書館にしろ!

この本は、奄美に関係している本なんじゃないのか?なぜ、10冊くらい常備しておかないんだよ!!

切れそうになった。何も言わずに館をでるので精一杯だった。

イライラは、絶頂期になりつつあった。

気持ちを静めようと、裏道へ入る。新川についた。そこはかろうじて川の流れを見ることができた。家の前なんて、干上がって久しい。

小さな魚が見える。なんと、50センチくらいの錦鯉もいる。

そして、赤とんぼ。

知らぬ間に、秋は訪れていたんだなぁ。

新川沿いに歩いて行くと、赤とんぼが増えてきた。目の前のガードレールにも留まった。カラスが飛んできた。逃げるのかと思えば、一緒について行った。トンボは発情しているらしい。
じっくり眺めさせてもらうと、見慣れた赤色じゃなかった。少し青みがかかった綺麗な赤だった。違う種類か?と思ったが、考えてみれば、変身の途中なのかもしれない。
青から赤への。
それにしても綺麗な色だった。
前足を使って、大きな目玉をくりくりと磨いていた。目玉もしっかり赤く染まっている。
綺麗だね。
「うん」とトンボが頷いたように見えた。

ついに昆虫とも話しをしてしまった。壊れつつあるのか、オレ、、。
by toruteh | 2010-10-03 13:44 | 島旅日記
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