喫茶店の前は、もう祭りのストリート。
人垣が見える。その中に風の盆の衣装に身を包んだ人たちの姿を発見。
ついに始まるのか。
黒の法被姿のスタッフが道路上の人たちを、路肩に寄せた。「下がって下がって~、白線まで下がって~」朝の電車ホームの様だが、目の前にはあっという間にステージができあがった。
できれば、目の前で見物したい。誰もがそう思う。路肩はあっという間に人垣で埋まった。
スタート地点から100メートルはなれたくらいでやっと、路肩前に立つことができた。
胡弓、三味線の音が聞こえてくる。
踊り手の男たち、女たちが一列に並び、その間に子供たちの列が加わっていた。
先頭を行く踊り手たち、見る見る間に目の前を通り過ぎていってしまった。
感動する暇がなかった。
よし、次の踊りチームを探そう。
街の中を急いだ。
(続くかも)