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猫とぬっちょりとお気楽な日々

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とろくす豆の謎が解ける~長崎にて

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今回の旅の収穫はいろいろあったが、中でも、この言葉に出会えたのは嬉しかった。


島の正月料理に、豆料理がある。白い豆を甘く煮たものだ。
それを、母は、「とろくす豆たべる?」と聞いていた。
あまりにも甘くて、へきえきした記憶と共に蘇る「とろくす豆」
なぜそんな名前の豆なのだろうと、小さい頃から思っていた。
「くす」といえば、島語では、なにのことだから、食するものと結びつく違和感が、「とろくす豆」を私から遠ざけていた。

長崎で、卓袱料理なるものを頂いた。
長崎の懐石料理のような、万国の味が一堂に会する料理だ。
まず、汁物でスタートするという、不思議な食事だった。それは、西洋のスープからスタートに似ている。

お酒好きの仲間からは、「ビールからじゃだめ?」なんて泣きもはいる。

しかし、何が何でもお椀からだった。お椀が下がって、はじめてビールが運ばれてきた。

お椀は、薄味で美味しい。魚と餅と、かまぼこが入り、島のサンゴン料理のスタート椀に味が似ていた。

そこに、「とろくすん豆」と呼ばれる島のとろくす豆ととてもよく似た煮豆が出てきた。

語源はこれだ~~!声高らかに叫んでしまいたかった。
豆を横に十個並べると、6寸になることから、名前が付いたという。

とろくす豆は、とろくすという名前の豆ではなくて、料理された名前だったんだなぁ。
by toruteh | 2009-09-17 11:52 | 島旅日記
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