テレビを付けて、いい番組に出会うと、とても嬉しい。
ちょうどさっきやっていたのが、趣味悠々で、鉄道写真を楽しむというものだった。
これまで、鉄道の写真は撮ったことがあったが、あえて「鉄道写真」と気にして撮ったことはなかった。
広瀬さんという鉄道写真の第一人者が講師で、ローカル線に乗って、旅をしながら鉄道写真を撮っていくというものだった。
今回は、秩父鉄道。
写真を撮るための旅というのを見るのは楽しかった。
まず電車に乗り、車窓を見る。いい景色のところで電車を降りる。そして、その景色の所まで行き、列車を待つ。
シンプルだが、とても手間がかかる。しかし、撮影の基本だなあと思う。いい写真を撮るための、手間は、実は惜しんではいけないのだ。
写真学校に入ったが、撮影の講習を受けた記憶が、無い。
何をどのようにとればいいかなんて、教えない学校だった。撮影場所に行き、撮影して帰り、作品を品評する。そのときに、何がどうあればいいのか、級友たちの作品、品評を聞いて、肌で知る。そんな学校だったような気がする。
何をとればいいのか。
鉄道写真も、基本は同じだった。
列車が、モデルと同じ立ち位置になるんだと知り、やっと、鉄道写真が何者なのかが分かり始めた気がする。
そして、楽しそうだ。
講師の方が「鉄道が好きであることが第一条件です。楽しく撮りましょう。好きなら誰でも撮れます」と話す。
写真を撮るうえで、まさに、一番大事なことで、いいことを言うなぁと思った。
こういう番組があると、いい写真がまた、街に溢れてしまうが、それはそれで、素晴らしいことですね。
「何を撮るか」「こうです」とは、学んでこなかったので、たまには、そういう勉強もしてみようかと思いました。少し写真がうまくなるかも知れません。
それを学ばずに、写真をやってきた自分も何ですが、それはそれでいいのだとも思います。