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猫とぬっちょりとお気楽な日々

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近づいたり離れたり

あの日以来、シマウタが遠くに行ってしまった。
聴くだけで、けっこうしんどかったりした。
三味線ももう一月まともに弾いていない。
今日、久しぶりに練習再開と思ったが、ダメだった。
何がどうなのか、自分でも分からないんだけど、だめなのだ。
これまで、あんなに、唄うことも、三味線を弾くことも楽しかったのにね。

この間、宇検村の唄者、石原久子さんを囲んで、ウタアシビが開かれた。歌仲間のMちゃんの主催だったこともあり、とても楽しみにしていた。
開演時間ぎりぎりに会場になった、グルくんに到着。お店はもう満員である。
入り口近くに若手唄者Y君がいて、その隣にI夫妻がいて、その間が一つ席が空いていて、入れてもらった。
すごくラッキーな場所に入れたかも知れない。ワクワクドキドキ。

さっそく、石原先生の「朝顔節」でウタアシビの幕が開いた。
こちら側のテーブルにも三味線が回ってきた。
Iさんに渡そうとすると、「だめ、今日は石原先生がメインだから、あっちこっちで弾いたら、会がバラバラになるよ、先生の弾きに合わせて歌うのが礼儀」とおっしゃる。

となりで、I婦人が「ウタアシビだからいいのよ~」とおっしゃるが、「いや、今日のメインの人を立てて、歌うべきだよ」と。

少しの会話の中に、島の礼節、シマウタの礼儀、そんなことを教えてもらったような気がした。
いろいろ話している途中でIさんが言った「人を押しのけて、という生き方はしてこなかったから」という言葉が、心に染みた。

懐かしい歌声で盛り上がったシマウタウタアシビでした。もう少し、顔を見ながら唄かけを聞きたかったですが、石原先生の人気では仕方がありませんでしたね。

Mちゃん、主催大変だったと思いますが、楽しかったです。ありがとう。

*****

楽しかったですが、シマウタから遠い自分を再確認してしまいました。
by toruteh | 2009-06-11 21:02 | 唄日記
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