奄美へ帰省していた。
冬の奄美は天気がいまいち良くない。
晴れていたかと思えば、突風が吹き、雨が降り、叉晴れる。
そんな一日が続く。
飛行機から見える島は、雲に深く覆われていた。
北大島上空を飛び越え、大きく左に海上を旋回し滑走路を目指す。
この日の、運転手さんは急で大きな旋回が好きらしい。
羽田を飛び立った時も、まさに、この見事な旋回で東京湾を見せてくれた。
この日は、運良く青空が覗いた一日になった。
いつものように、実家で吸い物椀と、おとそで正月の挨拶をしたあと、相方がまだ一度も行ったことがないという高千穂神社へ向かった。
神社にはもうヒカン桜がほころび始めていた。
日枝神社に行った後だっただけに、ここも神社だったんだなぁと思った。
伊勢神宮の改装のための、浄財募集の張り紙があったのだった。
奄美も日本だったんだなぁと。
そんなこんなで、冬の旅が始まった。